第4回 母に伝えるのは難しい
母が85歳のとき、膝に水がたまり痛がってました。
わたし
「寝てるときも痛いの?」
母
「布団からベッドに変えてだいぶ楽になったわ。布団は大変。起き上がるときに手で支えなあかんやろ。手も痛くなってな」
答えがもらえないので聞き直しました。
わたし
「大変やな。寝てるときも痛いの?」
母
「寝る前に座薬を入れてるから痛ない」
再度、聞き直しました。
わたし
「座薬を入れないと痛いの?」
母
「寝る前に座薬入れるからわからん」
結局、知りたかった答えは聞けませんでした。
聞きたかったのは「横になって、足に力を入れない状態でも痛いのか」です。
わたしの質問が悪かったのです。
正しい聞き方は
わたし
「ベッドで横になるやんか」
母
「うん」
わたし
「そしたら足に力いれんでもいいやんか」
母
「うん」
わたし
「そのときでも足は痛いの?」
こんな感じで、質問を分解していくと知りたい答えにたどり着きます。
「寝てるときも痛いの?」
急いで聞いても答えは出ない。
でも同じ聞き方を中学生にしてはいけませんw
「ベッドで横になるやんか」
「だからなに!」
何が聞きたいのかダイレクトに聞かないとキレられます。
わかりやすい伝え方は、年代によって全然違うのです。